鍛圧機械受注実績が大幅増加も、コロナ禍前の水準に戻らず

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塑性加工技術の専門展示会「MF―TOKYO2019」

日本鍛圧機械工業会(日鍛工)が8日発表した5月の鍛圧機械受注実績は、前年同月比2・3倍の230億8900万円で5カ月連続の増加となった。電気自動車(EV)関連投資の拡大などに加え、前年同月が新型コロナウイルス感染症の影響で大きく減少した反動もあり、プレス系、板金系ともに国内外で大幅に増加した。

プレス系機械は同3・3倍の92億7200万円で6カ月連続の増加。機種別では小型プレスが同約2倍、中型プレスが同約7倍、大型プレスも同約3倍。そのほか油圧プレスは同約3倍、フォーミングも同約7倍と大幅に伸びた。

板金系機械は同2・6倍の69億7700万円で2カ月連続の増加。パンチング、レーザー・プラズマがともに同約3倍に増えたほか、プレスブレーキも同約2倍となった。

両機械の合計は同3・0倍の162億4900万円。このうち国内は同2・2倍の77億8300万円で、自動車や金属、鉄鋼・非鉄金属などが好調だった。輸出は同4・3倍の84億6600万円だった。中国向けが同約5倍、韓国・台湾向けが同約3倍に増加し、いずれもEV向けの設備投資拡大が寄与しているとみられる。北米も同67・3%増となった。

全般的に回復基調が持続し、前年同月から大幅に改善したものの、コロナ禍前の2019年5月の水準(277億5800万円)にはまだ至っていない。日鍛工では「今後は国内、世界ともに経済回復が進むことが期待される」(事務局)としている。


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日刊工業新聞2021年6月9日

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