半導体装置の販売額増が止まらない。3四半期連続で過去最高の背景
米SEMIと日本半導体製造装置協会(SEAJ)が発表した7―9月期の半導体製造装置の世界販売額は、4―6月期比8%増の267億9000万ドル(約3兆円)で3四半期連続で過去最高を更新した。前年同期比38%増。第5世代通信(5G)スマートフォンやデータセンターなどで使われる先端半導体に加え、家電や自動車、産業機器などで使われる汎用的な半導体向けでも需要が拡大している。
地域別では、台湾が4―6月期比45%増、前年同期比で54%増と伸長し、6四半期ぶりの1位になった。前回1位の中国は僅差で2位だったが、同29%増と高い水準を維持。続く韓国も同32%増と好調だった。
同統計は、SEMIとSEAJが世界80社以上の半導体製造装置メーカーから毎月提供されるデータを集計したもの。
日刊工業新聞2021年12月3日