JFEエンジなど3社が共同開発、建設工事を効率化する施工ロボット3種の全容
JFEエンジニアリング(東京都千代田区、大下元社長)とアクティオ(東京都中央区、小沼直人社長)、岡谷鋼機は、プラントなどの建設工事の効率化につながる建設現場用施工ロボット3種を共同開発した。建設現場は従事者の高齢化と人材不足でロボットなどの先端技術を活用した自動化、省力化が求められており、3社が連携してロボットを開発した。3種のロボットは「2022年度中の実用化を目指す」(四方淳夫JFEエンジニアリング副社長)という。
3種のロボットのうち、「エコカ=写真」は上部に備えたクレーンで発電機などの重量物の機器を運搬する。リモコン操作で走行し、狭い場所への機器設置作業が可能。フォークリフトや人手を使った従来法より安全で作業時間を80―90%削減できる。「キャリフ」は台車型のロボット。メカナムホイールの4輪走行で20センチメートル程度の段差のある狭い空間でも5トンの資機材を搬送する。自動走行も可能で、資材運搬作業人員の半減が期待できる。
「デクスハンド」は大型のクレーンアームを備え、炭素繊維強化プラスチック(CFRP)製のハンドで外径300ミリ―500ミリメートルの鋼管を持ち、設置場所に動かせる。作業時間の3割削減を目指している。
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日刊工業新聞2021年11月19日