JFEエンジが岡山に新工場。国内初のモノパイル生産拠点に

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JFEエンジニアリング(東京都千代田区、大下元社長)は岡山県南部の臨海地域に新工場を建設し、2024年度から洋上風力発電の着床式基礎構造物のモノパイルを生産する。素材の大型厚板を製造する倉敷市に隣接して海上物流の利便性に優れ、集積する高度な技能・技術が生かせると判断した。設備投資は約400億円を見込む。22年度に着工し、経済産業省のサプライチェーン対策国内投資促進事業費補助金を活用する。モノパイル生産は国内初となり、50年の脱炭素に向けて見込まれる需要に対応していく。

玉野市、笠岡市、浅口市が新工場の有力地とみられる。風車用モノパイルは欧州勢が先行するが、輸送費やメンテナンス対応が課題だった。国内市場でシェア50%を目指す。

新工場には大型の極厚鋼板を曲げるベンダーや溶接機、高い耐食性を実現する塗装の装置をそろえる。海上物流のための岸壁なども整備する。モノパイル生産には機械を使いこなす高度な加工技能も必要とされる。

JFEグループは脱炭素に向けた成長事業に洋上風力関連を位置付けており、構造物製作はその軸となる。

JFEスチール倉敷地区の新連続鋳造機で素材を生産する。最大37トンの大型厚板を製造可能で、洋上風力需要を踏まえ30年代以降は年20万トン超のモノパイル向け生産を見込んでいる。

風車タワーとモノパイルをつなぐトランジションピース(接続管)はJFEエンジの津製作所(津市)で生産する。

日刊工業新聞2021年7月19日

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