次世代航空機の技術開発、NEDOが後押しする4テーマの中身

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水素航空機向けコア技術開発に関する3テーマは川崎重工業が実施(次世代航空機イメージ=川崎重工業提供)

新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、水素航空機向けコア技術や航空機主要部品の軽量化など次世代航空機の技術開発プロジェクトに4テーマを採択した。総額2兆円規模の「グリーンイノベーション基金事業」の一環。予算は210億8000万円、期間は2021―30年度。水素や素材など日本が持つ技術の強みを生かし、航空分野の脱炭素化とともに、機体・エンジンの国際共同開発参画比率の向上を目指す。

航空機産業はカーボンニュートラル(温室効果ガス排出量実質ゼロ)に向けた動きが活発化しており、欧米を中心に機体・エンジンの軽量化・効率化や電動航空機・水素航空機の技術開発が進んでいる。日本でも政府の「グリーン成長戦略」で航空機産業を重点分野に位置付けており、適用技術が他の分野に波及すると期待されている。

同プロジェクトに採択された水素航空機向けコア技術開発に関する3テーマは川崎重工業が実施する。水素航空機向けエンジンシステムや窒素酸化物(NOx)規制値に対応した航空エンジン用水素燃焼器と、タンク構造軽量化のための設計や温度・圧力制御システムを開発する。さらに、2000キロ―3000キロメートルの航続性能を有する水素航空機のベース機体の構造を検討する。

航空機主要構造部品の複雑形状・飛躍的軽量化開発には、三菱重工業と新明和工業が着手する。三菱重工は機体軽量化に向けた一体化成形技術と設計の改善、部品の複雑形状化などの開発を進める。新明和は航空機補助翼の重量を30%以上軽減できる熱可塑複合材を適用した構造を検討する。

日刊工業新聞2021年11月8日

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