山岳トンネル工事に強い味方、大成建設が遠隔操作できる「ロックボルト打設機」

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新技術による施工で遠隔操作の安全性を確認(木与防災木与第三トンネル工事)

大成建設は山岳トンネル工事のロックボルト打設作業に使用する6メートル継ぎ仕様のロックボルト打設専用機「BOLTINGER」の機能を拡張した。新たにモルタル供給装置を搭載し、穿孔(せんこう)作業を誘導するガイダンス機能による遠隔操作を可能にしたことで、作業の効率化と安全性を向上した。

従来、2―4トン級の車両に搭載していたモルタル供給装置を、全てロックボルト打設専用機の後方に搭載し、モルタル供給装置を操作する作業員と車両が不要となった。

また事前に計画したロックボルト穿孔の打設位置、角度、長さを表示した操縦席のモニター画面の簡単な操作によって施工できるガイダンス機能を導入。これにより設計上の打設位置を正確に削孔でき、削孔実績の自動記録が可能になった。

穿孔時の位置情報や穿孔速度、各種圧力などのデータを取得し、このデータを建築と土木の3次元モデリング技術「BIM/CIM」モデルに自動統合することで、3次元的に地山状況を把握でき、岩判定や補助工法選定の判断材料として有効に活用できる。

6メートル継ぎ仕様のロックボルト打設専用機「BOLTINGER」は、2020年9月に古河ロックドリル(東京都千代田区)と共同開発した。

打設専用機を国土交通省中国地方整備局発注の木与防災木与第三トンネル工事に導入し効果を検証しており、ロックボルト打設に関するすべての作業を操作員2人が操縦席からの遠隔操作により安全で効率的に行えることを確認した。

日刊工業新聞2021年10月22日

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