工事現場の仮設足場でデザイン家具、レンタル専業会社が挑む派生事業の訴求ポイント

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金属製の建築用足場で試作した棚。10分程度で組み立て可能で、用途などによって形を変えられる

ASNOVA(アスノバ、名古屋市中村区、上田桂司社長)は、工事現場用の仮設足場を利用したBツーC(対消費者)向け商品の開発に乗り出した。金属製の足場で製作した家具として展開する構想で、2023年をめどとする事業化に向けて試作づくりを始めた。同社は建設業界向けの足場レンタル専業。コロナ禍で工事が滞り、売り上げが落ち込んだ。取り扱い商材を使った派生事業を確立することで経営リスクの分散を狙う。

試作の第1弾としていすや棚をデザイナーと共同で製作した。10分程度で組み立て可能。今後、試作を繰り返しながら価格やビジネスモデルなど事業の形を模索する。

組み替えが可能など仮設用足場の利点を生かし、「用途や世代が変わる度に形を変えることができる」(上田社長)点を訴求する。

ASNOVAは組み立てが容易な「くさび式足場」のレンタル専業として13年に設立した。足場の用途を拡大するため、壁を駆け上がったり登ったりするスポーツ「パルクール」用に仮設アスレチック場を作るなど派生事業の模索に力を入れている。派生事業を育成し「2本目、3本目の柱をつくる」(同)ことで持続的な成長につなげる。

21年3月期の売上高は、コロナ禍の影響で前期比17・7%減の約22億4000万円だった。

日刊工業新聞2021年10月4日

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