工作機械の回復続く、8月受注は前年比8割増

  • 0
  • 0

日本工作機械工業会(日工会)が発表した8月の工作機械受注額(確報値)は、前年同月比85・2%増の1259億300万円で、10カ月連続の増加となった。3カ月ぶりの1300億円割れとなったが、6カ月連続で1200億円以上の水準を維持しており、回復傾向が継続している。

内需は6カ月連続の増加で、3カ月連続の440億円超え。夏季休暇の影響があったものの、事業再構築補助金の採択案件などが需要を下支えし、前月比は微減にとどまった。主要4業種はすべて前年同月比増加。一般機械の中の金型が61カ月ぶりに30億円超えとなり、金属製品も23カ月ぶりに40億円を上回った。

外需は10カ月連続の増加で、800億円を上回るのは6カ月連続。北米は欧州とアジアを含めた主要3極では唯一、前月比、前年同月比ともに増加となった。欧州は2カ月ぶりの200億円割れとなったが、稲葉善治会長(ファナック会長)は「バカンスシーズンにあってむしろ健闘した」と捉える。

アジアは7カ月ぶりに400億円を割り込んだ。中国が3―5月の水準と比べて鈍化。東南アジアでの新型コロナウイルス感染拡大によるロックダウン(都市封鎖)の影響も重なった。ただインドは、7カ月連続の増加で緩やかな回復を持続している。

また部品・部材は引き続き逼迫(ひっぱく)している状況で「工作機械の納期も延びつつある」(稲葉会長)という。


【関連記事】 工作機械の再編劇、次はどこで起こる?

日刊工業新聞2021年9月22日

関連する記事はこちら

特集