好調続く工作機械の受注実績。3カ月連続で1200億円を超えた要因は?

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ツガミの長岡工場

日本工作機械工業会(日工会)が発表した5月の工作機械受注実績(確報値)は、前年同月比2・4倍の1239億3600万円だった。7カ月連続の増加で、1200億円を上回るのは3カ月連続。外需は2018年6月以来35カ月ぶりに900億円を上回り、内需も3カ月連続で増加していることから、日工会の稲葉善治会長(ファナック会長)は「内需、外需ともに着実な回復が続いている」とした。

内需は、営業日数の少なさや補助金の公募待ちによる発注控えの影響により、3カ月ぶりに350億円を下回った。

ただ、前年同月比の業種別では一般機械や自動車を中心に全11業種で増加した。会員からのヒアリングで今後の商談・引き合いの動きもうかがえるため、稲葉会長は「外需の回復に比べて若干勢いに欠けるものの、緩やかな回復の動きに変わりはない」と強調した。

外需は7カ月連続の増加となった。中国は一般機械や電気・精密向けが好調で、前月を抜き過去2番目の受注額となった。欧州は26カ月ぶりの170億円超えで、北米も26カ月ぶりの220億円超え。いずれも自動車や一般機械の投資拡大などにより、4カ月連続の増加となった。

また、日工会が同日公表した21年7―9月期の工作機械受注予測DI(「増加」と答えた企業の割合から「減少」と答えた企業の割合を引いた値)は、21年4―6月期から横ばいのプラス17・6で、3四半期連続のプラスとなった。ただ、「増加」と「減少」が減って「保合」が増えたことから、稲葉会長は「増勢は弱まるものの増加傾向が続くとみられる」とした。

日刊工業新聞2021年6月23日

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