トヨタがFCモジュール組み立て開始へ、大型トラックに搭載
大型トラックに搭載
トヨタ自動車は燃料電池車(FCV)の燃料電池(FC)モジュールの組み立てを2023年から米ケンタッキー州の工場で始めると公表した。FCモジュールは大型FCトラックへの搭載を想定する。トラックメーカーに対し、トヨタの持つFCモジュールに関する知見を生かし、大型トラックのさまざまな用途に合わせて支援する。
FCモジュールは、重量が約640キログラムで、最大160キロワットの連続出力が可能だという。FCモジュールを搭載した大型FCトラックの航続距離は約480キロメートル以上を想定する。
FCモジュールは同州にあるトヨタ・モーター・マニュファクチャリング・ケンタッキー(TMMK)の専用ラインで組み立てる。基幹部品であるFCスタックは日本から調達する。
トヨタは20年10月には日野自動車と北米市場向け大型FCトラックを共同開発すると公表。大型FCトラックは24年までの量産化を目指す。
日刊工業新聞2021年8月27日