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レーシングスーツに採用。帝人の「メタ系アラミド製品」の実力

帝人は、電気自動車(EV)のフォーミュラーカーレース(フォーミュラE)に参戦する英国チーム「EVR」のレーシングスーツに、メタ系アラミド製品「コーネックス・ネオ」が採用された。同製品がレーシングスーツ向けに使用されるのは初。採用を弾みに、メタ系アラミドの用途拡大につなげていく。

同製品は高い難燃性や400度C超の耐熱性を有し、長時間高温にさらされても燃えたり、溶けたりしないため過酷なレース環境に耐えられる。EVRのレーシングスーツは帝人グループの蘭テイジン・アラミドと、モータースポーツ用品メーカーのイタリア・OMPレーシングが共同開発した。

また特殊な紡糸法によって製造プロセスにおける化学物質排出やエネルギー消費を削減し、欧州の化学物質管理における法規制「REACH」に対応。EVRがチームミッションとして掲げる「地球温暖化に挑むレース」に合致したという。このレーシングスーツは14日開催予定のベルリン大会で着用される。

日刊工業新聞2021年8月6日

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