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帝人がベトナムでCFRPを生産する狙い

帝人はベトナム北部のハナム省に建設した新工場(写真)で、炭素繊維強化プラスチック(CFRP)の生産を開始した。釣りやゴルフ、自転車のスポーツ製品を製造し、東南アジアの取引先への短納期を実現する。将来は一般産業用途や航空機用途に向けた生産も視野に入れている。

ベトナムの現地子会社「テイジン・カーボン・ベトナム」が運営する。新工場は炭素繊維に樹脂を含浸させた中間材料のプリプレグを作る。投資額や生産能力は非公表。

帝人はこれまで日本や米国、ドイツでCFRPを生産し、世界各地に供給していた。だが、生産拠点のない東南アジアは、リードタイムの短縮が課題だった。

今後は受注に合わせて工場内の設備投資を進め、生産増強を進めていく考え。

日刊工業新聞2021年7月19日

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