シート用で最高の無臭レベルへ。トヨタグループ・表皮材メーカーの展望

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中国子会社の共和興塑膠・廊坊

共和レザーは、中国で自動車用内装材事業を強化する。シート用表皮材などで最高の無臭レベルを目指し商品力を高める。また生産現場の自動化によりコスト競争力を高め、受注拡大につなげる。中国子会社の共和興塑膠・廊坊(河北省)の売上高を2021年12月期計画の5億5000万元(約96億円)から、5年後までに30%増の7億1500万元(約125億円)に引き上げる。

表皮材の原料を供給する合成皮革メーカーと協力してにおいの要因を分析して除去する。自動車メーカーとも情報交換してにおいの消し方を改善し、品質を高める。無臭とされる中で複数段階あるレベルを現状よりさらに引き上げる。「中国は化学的なものを嫌い、本革のにおいにも厳しくなっている」(共和興塑膠・廊坊の鈴木俊昭総経理)として現地ニーズに対応する技術を開発する。

においの測定は一定レベルを超えると機械では不可能なため人間が行う。判定は7人の結果で判断する。体調不良で作業できない人員が出た際などにカバーできるように、常に10人程度の要員を確保できるよう人材育成にも取り組む。

自動化率は2、3年で全工程の15―20%に引き上げ、日本とほぼ同じレベルを目指す。ロール状の材料の端のつなぎ処理を自動化し、人間による目視検査をカメラ検査に切り替える。

仕上げの全数検査では、艶などの項目は目視検査を続けるが、細かい不具合の検出などを機械で行うようにして分担する。各工程で省人化を図り、今後見込まれる人件費増に備える。

日刊工業新聞2021年7月7日

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