自動車の外装部品、メッキを使わずフィルムで装飾
共和レザーが開発、来年に商品化
共和レザーはメッキなしでアルミホイールなど自動車外装部品を装飾できるメッキレス高輝度フィルムを開発した。外装部品メーカーなどと改良を重ね、2020年12月の商品化を目指す。
同フィルムは4層構造で、フッ素樹脂を使った透明な表面層と、耐候性、耐酸性にすぐれた同一の金属素材を「海島構造」で蒸着させた金属層、塩化ビニールやアクリル樹脂を使ったベース層、接着剤層から成る。
表面と金属層にフッ素を含ませることで、紫外線や酸性雨への対応性能を高めた。フィルムと同社の加工技術を組み合わせることで、カーボン柄などへの表面加工も可能になるという。
現在、メッキ加工は「土壌汚染などの環境への懸念で工場の新設が難しい状況にある」(河島竜太取締役)という。今後、ホイールとフィルムの一体成形技術の開発なども検討しながら、自動車外装部品の付加価値向上を目指す。山崎浩副社長は「自動車のアフター市場拡大のための手だてになれば」としている。
同フィルムは4層構造で、フッ素樹脂を使った透明な表面層と、耐候性、耐酸性にすぐれた同一の金属素材を「海島構造」で蒸着させた金属層、塩化ビニールやアクリル樹脂を使ったベース層、接着剤層から成る。
表面と金属層にフッ素を含ませることで、紫外線や酸性雨への対応性能を高めた。フィルムと同社の加工技術を組み合わせることで、カーボン柄などへの表面加工も可能になるという。
現在、メッキ加工は「土壌汚染などの環境への懸念で工場の新設が難しい状況にある」(河島竜太取締役)という。今後、ホイールとフィルムの一体成形技術の開発なども検討しながら、自動車外装部品の付加価値向上を目指す。山崎浩副社長は「自動車のアフター市場拡大のための手だてになれば」としている。
日刊工業新聞2019年7月4日