ホンダ系大手サプライヤー、独立系の今仙電機を関連会社にする理由
テイ・エステック、シート事業拡充
テイ・エステックは、今仙電機製作所をTOB(株式公開買い付け)と第三者割当増資を組み合わせ、出資比率を現在の3・06%から34・0%に引き上げ持分法適用関連会社にする。出資総額は約70億円の見込み。両社の自動車シート事業において技術・研究開発の強化や、販路・商権の拡大、コスト競争力の強化を目指す。
12月8日までのTOBで普通株25・0%を上限に買い増し、その結果を受けて払込期間12月16日から2021年1月29日までに第三者割当増資の株式数を充てる計画。TOBの買い付け価格は1株当たり930円。今仙電機製作所は上場を維持する。
今仙電機製作所は自動車業界の環境変化に対応するため、戦略的な設備投資を計画する。テイ・エステックに約18億円規模の資金需要を提案し、シートアジャスタ事業の生産能力を増強するなど収益力の向上を図る。