14年ぶりに刷新したランクル、「どこへでも行き、生きて帰ってこられるクルマ」の仕上がり
トヨタ自動車は、14年ぶりに全面改良した大型スポーツ多目的車(SUV)「ランドクルーザー」を発表した。新設計のプラットフォーム(車台)を採用し、車体を軽量化しつつ走破性や耐久性を向上。年間の二酸化炭素(CO2)排出量は10%低減した。今夏から130カ国・地域で順次発売する。初代誕生から70周年の節目に、伝統と最新技術を融合した新型車を投入する。
「どこへでも行き、生きて帰ってこられるクルマ」として、ランドクルーザーの本質とする信頼性と耐久性、悪路走破性を向上させた。価格は未定。
新設計のフレームを採用し、車両全体で200キログラムの軽量化や高剛性化、低重心化などを実現した。新開発のV型6気筒のツインターボエンジンを搭載し、従来のV型8気筒エンジンを超える高い動力性能を発揮できる。
このほか、サスペンションの性能向上によりタイヤを浮きにくくしたり、タイヤの接地性を高める制御をしたりする技術を導入。路面を判定して走行モードを自動で選択する機能も搭載するなど、先進技術も盛り込んでいる。
日刊工業新聞2021年6月11日