産業ロボ導入に必要な時間を1週間から4時間に短縮、川崎重工がインターフェース公開

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川重の産業用ロボットと付随するハンド

川崎重工業は産業用ロボットのインターフェースを周辺機器メーカーに公開する。川重のロボットに適した周辺機器やソフトウエアの開発を促し、ロボット導入時の機器選定や接続に要する時間を従来の最大1週間程度から4―6時間に短縮する。人手不足や感染症対策として、製造業だけでなく物流や医療分野などでもロボットの活用が広がる。ロボットに精通していない利用者も迅速に導入できるように、ロボットと周辺機器の接続を事前に検証・認定する仕組みも導入する。

産業用・協働ロボットと周辺機器を円滑に接続するためのプラットフォーム(基盤)「K―AddOn(ケーアドオン)」の運用を8日に始める。同基盤上でインターフェースを公開。周辺機器の認定も進め、ホームページで公表する。まず20―30機器との接続を目指す。その後は100機器程度まで認定数を引き上げる考えだ。

ロボットと周辺機器の連携が進むと各製品の拡販や市場拡大が期待でき、システムインテグレーターや最終ユーザーがロボを活用するまでの検証コスト低減も見込める。同基盤の運用は可搬質量3キロ―80キログラムの小・中型汎用ロボット「RSシリーズ」と人協働ロボット「デュアロ」に接続する周辺機器からスタート。機器メーカーと川重で運用動画など活用事例(アプリケーション)も公開する。

8日にSMCの協働ロボット用エアチャックと真空グリッパーのほか新東工業の歪ゲージ式力覚センサー、デンマークのオンロボットのグリッパー、キーエンスの画像センサー、Kyoto Robotics(キョウトロボティクス、滋賀県草津市)の3次元(3D)ビジョンセンサーを公開する。

ファナックやデンマークのユニバーサルロボット(UR)は協働ロボットの分野でロボットと周辺機器の接続をスムーズにする認証や仕様公開を行う。三菱電機は「MELFAロボットパートナー」として周辺機器メーカーと連携。産業用ロボット向け機器やソフト、システムインテグレーション、協働ロボットの各分野でパートナーを認定する。


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日刊工業新聞2021年6月8日

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