川重が協働ロボットで廃棄物処理、瓶の選別にAI取り入れ負担軽減

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作業者とともに運用できる協働ロボ

川崎重工業は廃棄物処理施設向けに、人工知能(AI)や人との協働ロボットを組み合わせた作業支援システムを開発した。瓶の色や形状をAIが認識して選別、ロボットが取り出し、人手による瓶の分別を自動化する。作業者の負担軽減や安全、効率的な人員配置につながる。4月から自治体などに提案し、2022年3月期に初受注を目指す。

川重はカメラで撮影した瓶の画像から、茶色、無色などの色の違いや割れを識別するAIを独自に開発。搬送される瓶をAIが認識して、双腕型スカラロボットが安全に配慮した動作速度で瓶を吸着しながら選別する。形状や大きさ、向きにかかわらず、対象の瓶を持ち上げることができる。時間当たりの処理能力は人手と比べて50%程度確保できることを確認した。

一般廃棄物の選別処理にロボットを導入しているケースはほとんどないという。衝突検知をはじめ、作業者との協働に必要な機能を搭載したロボットを使用することで隔離柵の設置は不要。ロボットが重量のある一升瓶を選択的に取り出すことなどで、作業者の負担軽減が見込まれる。

川重は新システムにより、新型コロナウイルスの感染対策の強化や作業の安全性向上を訴求する。自社で手がけた施設への追加導入や新設案件の受注を目指す。国内の廃棄物処理施設をめぐっては、プラント事業者の競争が激しく、新システムによりコスト以外に差別化要素を打ち出す。

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