「大規模全自動PCR」実現なるか。京大・川重などが研究開始
京都大学医学部付属病院と川崎重工業、シスメックスは21日、新型コロナウイルス感染症対策として「大規模全自動PCRロボットコンテナ」の実用化に向けた評価研究を始めたと発表した。移動式コンテナ内で完全自動で検査し、検体投入から約80分で迅速に結果を出す。1日最大2500件検査可能。クラスター(感染者集団)発生地や疫学調査、空港検疫、イベントなどで大量検査体制の確立が期待できる。
検査の精度のほか、大量の検体処理能力や大規模PCR検査を管理する業務設計などを評価する。従来の検査で使った検体を使い、ロボットコンテナと新規試薬による検査を行い精度を評価する。感染対策と経済・社会活動の両立の観点からも有用性を検証する。
日刊工業新聞2021年4月22日