「データサイエンス・AI」で新学部、お茶の水女子大ならではの独自教育とは?

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DSやAIなどに興味を持つ女子学生に共創工学部で独自の教育や研究を行う(イメージ=お茶の水女子大提供)

お茶の水女子大学は2023年度に人文科学のデータサイエンス(DS)・人工知能(AI)活用と、人の暮らしに役立つ生活工学などを学ぶ「共創工学部」を設置する。言語や地理などのデータ分析や研究を「文理融合AI・データサイエンスセンター」の活動から発展させて行う。旧来の価値観などを基にした機械学習によるデータの偏りを改め、ジェンダー視点を取り入れた独自の教育とし、DSやAIなどに興味を持つ女子生徒のニーズに対応する。

文部科学省の設置認可の手続きを経て、共創工学部を新設する計画だ。まず23年度に「人間環境工学科」を立ち上げる。環境や建築、医工学や材料など人の視点でモノづくりを捉える生活科学部人間・環境科学科を基に、理学部情報科学科のリソースも活用する。奈良女子大学との共同設置による大学院生活工学共同専攻で蓄積したノウハウを生かす。

25年度には人文科学と情報学を融合させた「文化情報工学科」を設け、2学科とする。文理融合AI・データサイエンスセンターで行われる分野の垣根を越えた学際融合が土台になる。例えば文教育学部で手がけている舞踊での身体の動きをモーションピクチャーで捉えて再現したり、古典文学の言語をAI解析したりする。地理と人流のビッグデータ(大量データ)と掛け合わせた都市計画なども学べる。

22年度から「情報」が高校での必修科目となり、プログラミングやデータ分析の素養を持つ生徒の急増が見込まれる。お茶の水女子大が文化情報工学科を設ける25年度は高校で情報を学んだ最初の生徒の受験期に当たるため、情報・理工学系の女子学生増につながりそうだ。

日刊工業新聞2021年6月7日

COMMENT

山本佳世子
科学技術部
論説委員兼編集委員

DSやAIの新学部は国公立問わずの人気が続き、やや乱戦模様だ。AIの問題の一つに、既存社会のゆがみを拡大することがあり、その意味でジェンダーの視点を入れた取り組みとするのは、国立女子大のお茶の水女子大ならではだ。大学改革はやはり、「社会ニーズ+その大学の独自性」が一番、アピールするのではないだろうか。

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お茶の水女子大

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