日立建機、電動ショベルで中国市場への勝算

  • 0
  • 0
欧州子会社が開発し、昨年に25台を販売した電動ショベル「ZE85」

日立建機はバッテリー式電動ショベルを、欧州と日本に続き中国でも投入することを検討する。中国では電動ショベルのキーパーツである電池の関連技術が進展。排ガス規制などの環境対応で今後、中国で電動ショベル優遇策が打ち出される可能性が高いことも背景にある。現地電池メーカーや関連企業の技術動向、供給体制などを踏まえて判断した後、具体的な投入時期、機種クラス、製品設計などを詰める考えだ。

電動ショベルは8トンクラスの「ZE85」を欧州市場で2020年に計25台販売しており、21年は2倍の50台を計画。さらに日本国内で開発した5トンクラスの電動ショベルを21年度中に日欧の両市場で投入する。

品ぞろえを増やすことで顧客の幅広い需要に応えると同時に、ブランドの浸透などで先行者利益の獲得を目指す。

電動ショベルは稼働時に二酸化炭素(CO2)を排出せず、騒音も小さい点が強み。

都市部や住宅地、病院、学校をはじめ、ビル内や倉庫、地下街など閉鎖空間での工事で需要が見込める。

半面、電池価格の高さやパワー不足、稼働時間の短さなどが課題になっており、中国で電動ショベル投入を検討するのも同国の電池技術が進んでいることが根底にある。日立建機は燃料電池や水素燃焼エンジン搭載のショベルについても研究を始めており「タイムリーに顧客へ商品提供したい」(福本英士執行役常務兼最高技術責任者〈CTO〉)としている。


【関連記事】 建機メーカーが大注目する異色のレンタル会社

日刊工業新聞2021年6月4日

関連する記事はこちら

特集