日立建機が買収、豪IT企業が持つ独自技術の中身

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疲労検知デバイスで管理者のスマートフォンに作業者の疲労を知らせる(イメージ)

日立建機は、カナダの連結子会社であるウェンコを通じて豪州のIT企業、スマートキャップ(クイーンズランド州ミルトン)を買収した。買収額は非公表。スマートキャップはダンプトラックなどの運転者の脳波を分析して、疲労を検知する独自技術を持つ。ウェンコはスマートキャップの子会社化により、脳波を活用した疲労検知技術を自社の鉱山運行管理システムに適用。鉱山作業の安全性向上につなげる。

鉱山現場は超大型油圧ショベルやダンプトラックが多数行き交い、作業者はその中で長時間の運転操作をする必要がある。周りの景色が単調で単純作業が多いため、集中力が低下したり居眠りをしたりする可能性があるという。事故が起きれば作業者の身体安全に加え、鉱山現場も長時間の稼働停止状態を強いられる。

スマートキャップの技術は脳波のアルファ波、ベータ波、デルタ波、シータ波を独自のアルゴリズムで分析し、疲労度や予兆を測定する。一定値を超過した場合、本人に休憩を促したり、管理者に危険を警告したりする。

北米や南米、インドなどの30カ所強の鉱山現場で延べ5000人以上の使用実績がある。

監視カメラの解析と違って作業者のプライバシーを保護できるのが強み。日立建機はウェンコを通じて無人ダンプトラックなどを開発済みで、疲労検知技術を運行管理や安全性向上へ生かす。

日刊工業新聞2021年5月7日

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