DMG森精機がピアニストと新会社を設立した理由
DMG森精機は、ピアニストの反田恭平氏と共同で、音楽家の活躍の場創出を目的とする新会社を設立した。奈良県を拠点にオーケストラの公演や音源作成・配信などの事業を展開する。活動を通じて、DMG森精機の創業地である奈良の活性化にもつなげる。
新会社のジャパン・ナショナル・オーケストラ(奈良市)は資本金1000万円で、DMG森精機が設立した一般財団法人と、反田氏が代表を務める企業が出資した。DMG森精機の川島昭彦氏が会長、反田氏が社長となり、オーケストラのソリスト17人で構成する。株式会社を母体とするオーケストラは世界でも珍しいという。
7月から公演やツアーを順次展開するほか、2030年にはアカデミー(音楽院)の創設も目指す。川島会長は同日開いた会見で「会社化により、音楽家の志を未来永劫(えいごう)サポートしていく」と抱負を述べた。
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日刊工業新聞2021年5月26日