野村証券「リモート相談」全店舗に導入の事情

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顧客と電話しながらパソコンなどの画面上で資料を共有できる「リモート相談」

野村証券はパソコンなどの画面上で顧客の保有資産状況やパンフレットなどの商品資料を共有できる独自の営業支援システム「リモート相談」を全店舗に導入した。営業員は顧客と電話で話しながら画面を共有して相談を受け、説明や提案ができる。システムにはパソコンやタブレット端末から接続でき、独自開発のシステムのためセキュリティーも高い。デジタルツールを活用しながら、非対面でも顧客との接点拡大につなげる。

リモート相談では、画面を共有した状態で、ペン機能を使って資料に印を付けたり、強調したい部分を光らせたりしながら説明できる。パソコンやタブレット端末の搭載カメラを通じて互いの顔を画面に表示できるため、表情を確認しながら電話で話せる。

顧客ごとにカスタマイズされた個別ページにログインすると、個別情報の画面を共有しながら説明できるため、柔軟に対応しやすい。現在は資産配分シミュレーションの画面を共有できるが、今後は相続シミュレーション、収入や支出を加味したライフプランシミュレーションの追加を検討中だ。

地方を含めた9店舗でリモート相談を試行し、改修を重ねて全店舗に導入した。改修では、顧客が簡単に接続できる点に特にこだわった。営業員が片道1時間以上かかるような遠方の訪問先への移動時間を削減し、非対面であっても顧客との接点を増やしながら、営業の効率化につなげる。営業員には使い方の研修などを通じて社内のデジタル化も底上げしたい考えだ。

野村証券ではコロナ禍前からリモート相談のシステム開発を進めていたが、コロナ禍によりリモート相談システムを含めたオンライン対応が加速した。

日刊工業新聞2021年4月28日

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