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最大7軸加工を実現。「唯一無二」のロボットシステムの凄み

最大7軸加工を実現。「唯一無二」のロボットシステムの凄み

ロボットシステム「KATANA(カタナ)」を開発、さまざまな領域の自動化を支援

インフィニティソリューションズは樹脂射出成形用金型とロボットシステムインテグレーター、コンピューター利用設計・製造(CAD/CAM)の三つ事業を展開する。ロボット関連では独KUKAの「オフィシャルシステムパートナー」としてロボットの設置や稼働を支援する。

2021年2月からはロボットシステムインテグレーターの知見を生かし、マシニングセンター(MC)の切削加工部分を産業用ロボットに置き換え、バリ取りや研磨を行うロボットシステム「KATANA(カタナ)」を開発。パッケージ製品として販売する。

小山田聡社長は「産業用ロボットは自動車の溶接や塗装、電機・電子部品関連での組み立てに活用することが多い。ロボットで切削、穴開け、バリ取り、研磨まで一気通貫のシステムをつくりたかった」と振り返る。

カタナでは工具を搭載した独KUKAの6軸産業用ロボットがCAMで作成したプログラムに従い、樹脂や木材、鋳物などの加工を自動化する。装置内には高精度カメラと二つの工具が設置でき、加工する素材や形状に合わせて自動で工具を交換する。

カタナ内にはロータリーテーブルも設置しており、ロボットと組み合わせることで最大7軸加工を実現する。加工物の大きさは横500ミリ×奥行き300ミリ×高さ300ミリメートル。一定のカスタマイズにも対応し、ロボットの腕の長さは700ミリ―1600ミリメートルの4種類を用意する。

小山田社長は「KUKAのロボットは軌跡精度と位置決め精度に魅力がある。この機能を十分発揮できるパッケージシステム」と胸を張る。

工作機械とは異なり、比較的柔らかい素材しか加工できないが、木工や医療、教育機関など幅広い領域への展開を期待する。「カタナは唯一無二のロボットシステム。さまざまな分野の自動化を実現したい」(小山田社長)と力を込める。

【企業概要】

▽所在地=長野県上田市築地163の2▽資本金=700万円▽売上高=5億2300万円(20年4月期)▽従業員=日本18人、中国60人▽設立=2006年(平18)9月

日刊工業新聞2021年4月6日

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