空気圧の王者SMC、協働ロボット用の把持機器を拡充へ

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主要5社それぞれに対応したマグネットグリッパーを投入

SMCは協働ロボットの先端に装着し対象物(ワーク)を把持する機器の商品群を拡充する。23日に安川電機と三菱電機の協働ロボット用真空グリッパーを発売。これによりデンマークのユニバーサルロボット(UR)、オムロン、ファナックを含む主要5社の協働ロボット用に、エアチャックとマグネットグリッパー、真空グリッパーの3機器を供給できる体制が整う。今後も市場動向を見極め、協働ロボット用製品の開発を進める。

エアチャックは5日にファナック向けを発売し、5社すべてに対応できるようになった。マグネットグリッパーについては、7日に5社それぞれに対応した製品を投入した。

SMCのエアチャックとマグネットグリッパー、真空グリッパーは、圧縮空気用エアチューブと電源・信号用ケーブルを接続するだけで動作できる利便性の高さなどを特徴とする。

エアチャックは小型・軽量ながら把持力が高い。マグネットグリッパーは穴開きや複雑形状の重量物の搬送に向く。真空グリッパーは真空パッドでワークを吸着する。

同社は空気圧機器でトップシェアを握る。同機器で培ったサービス網や顧客基盤を生かし、協働ロボット用機器を訴求する。従来ロボットを使用していなかった新市場も開拓する。

協働ロボットは一般の産業用ロボットと異なり、安全柵を必要としない。労働力不足や人件費高騰、コロナ禍の3密(密閉・密集・密接)回避などを理由に同ロボットの需要は拡大している。同社はより簡単に扱える機器の提供を通じ、顧客の生産現場の自動化を支援する。


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日刊工業新聞2021年4月23日

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