非接触で吸着して凹凸素材も搬送可能、SMCのロボット向けグリッパーがスゴい!

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気泡緩衝材を非接触で搬送する「ベルヌーイグリッパー・ZNCシリーズ」

SMCは薄布や気泡緩衝材、基板、紙などの搬送を可能にするグリッパー「ベルヌーイグリッパー・ZNCシリーズ」を発売した。空気を放出するノズルを最適化。従来機に比べ最大でリフト力が5・7倍となり、エネルギー消費量は72%減を実現した。産業用ロボットや協働ロボット、搬送装置向けに提供する。価格は非公表。

「ベルヌーイの定理」は流体力学の用語で、流速が上がると圧力が下がる現象を指す。新グリッパーはこの現象を応用した。グリッパーに送られた圧縮空気がノズルから噴出されることで、グリッパーと対象物(ワーク)の間に真空(圧力の低いエリア)が発生。これにより非接触でワークとグリッパーが吸着し、凹凸があったり気密性が確保できなかったりする素材でも搬送が可能になる。

グリッパーは直径40ミリメートルと60ミリメートルの2種類。同60ミリメートルのグリッパーは供給圧力が0・5メガパスカル、ワークとの距離が0・2ミリメートルの場合にリフト力27―28ニュートンを実現する。グリッパーの材質はアルミニウムのほか、傷が付きにくい樹脂、食品などに利用可能な錆びにくいステンレスの3種類を用意する。

SMCはこれまでベルヌーイグリッパーの試作品を顧客ごとにカスタマイズし提供していた。標準品として展開するのはZNCシリーズが初めて。

一般的な真空吸着パッドでは基板や紙などを搬送できず、ガラスなどを搬送する場合に吸着痕が付くことが多かった。

日刊工業新聞2021年4月16日

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