新型コロナ検査がたったの12分。塩野義などが5月下旬に機器販売へ
塩野義製薬は5月下旬、診断薬の開発・製造を手がけるルミラ・ダイアグノスティクス・ジャパン(東京都新宿区)と新型コロナウイルス抗原検査薬と専用測定機器について、国内での共同販売を始める。検査薬は約12分と短時間で、簡便にPCR法に近い検査結果を得られる。今後、同一機器で他の感染症や疾患など、幅広い項目の検査に適用する。
検査薬は英LumiraDx(ロンドン)が開発した。試験紙を測定機器に挿入し、鼻咽頭ぬぐい液など検体を滴下すると短時間で検査結果が出る。検査薬・測定機器はすでに欧米で販売されており、国内ではルミラが販売している。
今後は測定機器に搭載できる新たな検査項目の開発を目指す。大型分析器に近い検査結果を短時間で提供し、臨床現場で高精度かつ簡便で、迅速な検査体制の構築を目指す。
日刊工業新聞2021年4月22日