RPA活用で年75万時間削減へ、リコーの「社内デジタル革命」の効果

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リコーは、最小限のプログラミング知識でソフトウエアを開発できる基盤「ローコードプラットフォーム」やRPA(ソフトウエアロボットによる業務自動化)などのデジタルツールの活用で、業務改善・生産性向上を加速する。既存業務の可視化・見直しを進めた上で、最適なツールを導入。従業員がより創造的な仕事をできるようにする。2021年度に現状比3倍となる年75万時間の工数削減を目指す。

デジタルツールの活用促進に向け、人材育成を強化。ローコードプラットフォームの教育受講者数を、現状30人のところ、21年度に150人、23年度には4000人超まで増やす。RPAは、既に約4000人の従業員が教育を受講済みだ。

リコーは、18年度から「社内デジタル革命」と題した業務改善活動に取り組んでいる。初年度から導入しているRPAは、バックオフィス業務だけでなく、生産管理や物流、製造、調達など全分野で展開。従業員自らRPAを開発・運用する。RPAによる工数削減時間は、現状で年間約24万5000時間に上る。RPA稼働数は、22年度にも現状比倍増の2000に増える見込みだ。

また、生産性向上につながる新しい仕事の仕方を社内で提案し、工数削減につなげる。米マイクロソフトのサービスを活用し、個人・組織の働き方を可視化。データに基づき、仕事の仕方をアドバイスする。例えば、時間短縮のために、一対一のやりとりはメールよりもチャットの利用を促す。

リコーは、OAメーカーからデジタルサービス会社への転換を目指している。社内実践で培ったデジタルの技術・ノウハウをサービスへつなげていきたい考えだ。

日刊工業新聞2021年4月12日

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