【本日放送】飯豊まりえさんがニュースイッチ編集部でインターン?東京FMで19時OA!
某日。東京・小網町に鎮座する小網神社裏手のビルに入居する日刊工業新聞社内では、ニュースサイト「ニュースイッチ」編集部の編集会議が窓際の大テーブルで開かれていた。
今日の会議のテーマは新連載用の特集記事の球出しだ。話があちこちに飛び、時計の針が1時間半も進むと会議がいい加減煮詰まりだしており、「誰もが早く終わらないかな」という雰囲気を隠そうともしなかった。
そろそろ切り上げて外でコーヒーでも飲んできたい-。そう思った編集部長の小川は皆が押し黙ったタイミングで切り出した。
「あと何か言いいたいことある?・・・ない?じゃあ、今日はそんなところで。来週の定例会までに、インタビューリストの更新とアポの入り具合をグループチャットに共有しておいてください」。
編集部員たちがうなずき、今日の会議が終わった。皆が立ち上がろうとしたとき、小川が思い出したように口を開いた。
「そういえば」
「え、まだ続けるの?」と言わんばかりの部員の顔を無視し、小川が続けた。
「今度インターン生が新しく来るんだよ。短い間だけど」
「あー。あかりさん、辞めちゃいましたもんね」。ニュースイッチ編集長の葭本が席を立ちながら言った。
「それもあって、今いろいろ編集とか広告の原稿立て込んでるしね。主に文字起こしと記事ページの作成になると思うけど。あと取材同行もたまにお願いできれば」と小川。
「いつから来るんでしょうか。私、この間やった『キリンビール』の北島さんのインタビューの取材の文字起こし、お願いしたい」。編集部員の昆が聞いてきた。
「来週から来る予定。飯豊さんって大学生。この間会ったけど、パソコンのスキルは一通りあるみたいだし、筋が良さそうだからすぐに覚えてくれると思うよ」と小川が昆に言った。
「それなら僕も、オーディオブック配信の『オトバンク』の久保田さんのインタビューの文字起こし、やってほしいかな。デイリーの仕事以外に社内のDX会議の資料作りとかに時間取られてて、ひどい状態なんで」。葭本が少しやつれ気味な笑顔で聞いてきた。
「あー、大丈夫じゃないかな。そんなに長い文字起こしじゃないでしょ。来週飯豊さんが来たとき、頼んでみて。じゃそんな感じで」。小川のその言葉を合図に今日の会議は終わり、部員たちはそれぞれの席に戻っていった。
部員の皆には言わなかったが、小川もインタビューをしたままになっている、AIカフェロボット開発の「ニューイノベーションズ」のインタビューの文字起こしを頼むつもりでいた。「やっぱりコーヒーだけでなくランチも食べよう」とぶつぶつ言いながら小網神社裏のカフェに向かった。