ブラザー、中国工場稼働で工作機械の生産能力が2倍に
ブラザー工業は30日、工作機械と工業用ミシンを生産する中国・西安の工場で工場棟の増築を終えて4月に稼働すると発表した。当面は倉庫として利用し、既存工場棟で保管していた資材・部品や完成品を増築部分に集約。空いたスペースを増産に生かす。刈谷工場(愛知県刈谷市)と合わせた同社の工作機械の生産能力は従来比2倍になる。
中国工場は子会社のブラザーマシナリー(西安)が運営する。増築部分は平屋建て、床面積は9000平方メートルで、部品加工や組み立てなどの生産スペースとしても転用できる。既存棟に今後追加する加工設備などを除き、投資額は9億円。
同社は工作機械事業において主軸30番手の小型マシニングセンター(MC)を得意とする。中国などでIT関連部品の加工用などに需要が旺盛。増築部分は当初計画を変更して工場への転用を可能とし、将来の一層の需要増にも対応する。