生殖医療専門医と地域の婦人科医がデータを共有、オンライン診療サービスの仕組みとは?

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ビボラ(東京都渋谷区、角田夕香里最高経営責任者〈CEO〉)は、生殖医療専門医と地域の婦人科医向けに、診療データを共有できるオンライン診療サービス「ビボラオンライン」の提供を4月に始める。サービスを活用することで、生殖医療専門医は高度な診療に専念し、定期的な血液検査などは地域の婦人科医が担う体制を構築できる。患者の通院負担が軽減する。将来的に全国100クリニックへの採用を目指す。

ビボラオンラインは、地域の婦人科医と都市部を中心とした生殖医療専門医が、不妊治療患者の診療データをシステム上で送信したり、確認することができる。

生殖医療専門医は薬の処方に加え、卵子を体外に取り出す採卵や、受精卵の子宮への移植など高度な診療に重点を置ける。地域の婦人科医は卵胞やホルモンの検査を担い、患者が定期的に通院しやすくなる。システムではオンライン診察も可能にし、患者のパートナーにも治療への参加を促す。

全国の体外受精を行う施設数のうち、東京都には約16%にあたる100施設以上が集積しているとされ、地方に住む患者は交通面や診療にかかる時間や費用の負担が大きい。採卵周期には通院回数が多く、仕事との両立が困難な課題があった。

生殖医療専門医と地域の婦人科医の役割を分けることで、夫婦での治療参画や仕事との両立につなげられ、地方患者には治療機会を創出できる。

日刊工業新聞2021年3月23日

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