低山だからといって侮れない「遭難事故」、単独登山には要注意!

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『日本百名山』は登山愛好者の道しるべとして読み継がれる。山の容姿だけでなく、地域の歴史や文化を織り込み、山の個性を際立たせている。

今年は著者の深田久弥が没して50年になる。命日の21日は『九山忌』。九山は深田の俳号にちなむ。4月には最期の地の茅ヶ岳がある山梨県韮崎市で『深田祭』、出身地の石川県加賀市で『久弥祭』が催される。

コロナ禍で標高の高い山は登山者が激減した。だが都会から身近な低山は登山者が増え、道迷いなどの遭難が多発している。感染防止のための単独登山が、滑落など重大事故のリスクを高めているとの指摘もある。

青梅警察署山岳救助隊の澄川敏康さんによると、奥多摩での遭難件数はコロナ流行前より倍増している。冬期になっても登山者が減らず、初心者だけでなく、通常なら高山へ行く登山者も奥多摩にきているようだ。

奥多摩では、なぜここでという登山道で転落が起きている。澄川さんは「GPS情報が捜索の手がかりになる。モバイルバッテリーは必ず携帯してほしい」と呼びかける。日本百名山には、友人を墜落事故で失う大惨事の記述がある。低山だからといって、リスクまで低下するわけではない。

日刊工業新聞2020年3月19日

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