三井物産都市開発が港区に「フードホール」を設置!その全貌とは?
三井物産子会社の三井物産都市開発(東京都港区)は、同港区で開発中のオフィスビル「日比谷フォートタワー」で、飲食店などが入るスペースに「フードホール」を設ける。新型コロナウイルスの感染拡大で飲食店が商業区画への出店を見送るケースが増える中、テークアウトにも対応でき、柔軟にイートイン(店内飲食)のスペースを構築できるフードホールの需要が高まると判断した。
三井物産都市開発は同港区西新橋で開発を進める「新橋田村町地区市街地再開発組合」に参画し、テナント誘致やプロジェクトマネジメントなどを担っている。日比谷フォートタワーは地下2階、地上27階建てで6月に完成する予定。
フードホールはビル1階で隣接する店舗3区画を1区画に統合したスペースに設置し、タイ料理、メキシカン、カレーなど、5店舗が出店する予定。
フードホールは1店舗当たりの面積を小さくする一方、共有スペースで飲食ができる構造とする。飲食テナントは厨房(ちゅうぼう)、カウンターなどの専有スペースのみの賃料を払えば良いため、客席スペースのコストを削減できるメリットがある。
大阪や東京・下北沢などでスパイスカレーを展開する旧ヤム邸は今回のフードホールに進出する。フードホールではスパイスカレー「旧ヤム邸」とスパイスたこ焼き「タコムマサラ」の2ブランドを組み合わせた店舗を展開していく予定。
旧ヤム邸の植竹大介オーナーは「オフィス街への出店は、我々にとっても大きな挑戦。フードホールは女性も入りやすい環境にあり、テークアウト需要も取り込んでいきたい」としている。
日刊工業新聞2020年3月17日