不良品を99.9%判別! クリエートがAI活用の錠剤検査装置

不具合を突き止め、生産設備の保全にもつなげる

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AIを組み込んだフルカラー錠剤外観異物検査装置

クリエート(京都市伏見区、佐藤勲社長、075・621・7831)は、錠剤の欠けや異物混入といった不良の種類を99・9%の精度で判別できる機能を付加したフルカラー錠剤外観異物検査装置を開発した。人工知能(AI)と画像処理のハイブリッド式で処理能力は毎時15万錠。以前からの分別検査機能に加え、不良の種類判別とデータ蓄積で、錠剤の製造工程改善、生産性向上やコスト低減ニーズに応える。

受注活動を始めており、価格は仕様で異なるが1億円以上(消費税抜き)。販売目標は年5台。

薬の成分を圧縮成形した素錠、糖衣錠、割れ線がある錠剤、フィルム錠などの検査に活用できる多品種少量対応の装置。異物混入や欠け、擦り、凸凹の有無、糖衣不良、印刷不良、割れ線部分の不良、刻印文字不良、フィルム剥がれをはじめ、多様な不良を判別してデータを蓄積できる。

医薬品のメーカーや受託製造業などは生産コスト低減が喫緊の課題。従来の良品・不良品の分別検査をAI付加で進化させ、製造の質の向上に結びつく付加価値を提案する。

AIの学習にはクリエートが以前から手がける既存の錠剤外観異物検査装置で培った知見、保有する過去の不良品データなどを活用する。

顧客の良・不良の基準と擦り合わせ、カスタム対応で仕様を詰める。不良の種類から生産工程の不具合を突き止めることで、生産設備や治具、金型などの予知保全につながる。

日刊工業新聞2021年3月5日

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