サイトテックが大型ドローン増産へ!80kgの運搬可能で山小屋や林業支援

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山小屋への貨物運搬や林業での苗木運搬などの実需に備える大型ドローン「YOROIシリーズ」

サイトテック(山梨県身延町、斉藤邦男社長、0556・48・8378)は、貨物搭載時の最大離陸重量が150キログラムクラスの大型ドローン量産に乗り出す。山小屋への貨物運搬や林業での苗木運搬など実証実験が急増しており、今後に予想される実需に備える。同社は現在、農薬散布用のドローンとして最大離陸重量25キログラムクラスの機種100台を受注済み。同150キログラムクラスの量産により、21年4月期見通しで1億円の売上高を、22年4月期に約5倍の5億円に引き上げたい考え。

量産開始する150キログラムクラスドローンは、同社ラインアップの中で骨組みがないタイプ「YOROIシリーズ」。最大80キログラムの貨物運搬が可能で、プロペラ回転時の直径は約2・5メートルに及ぶ。

量産に向け、米国製フライトコントローラーのカスタマイズなどを担う技術者を4月に米国から招聘(しょうへい)する。併せて、最大離陸重量500キログラムクラス、最大可搬重量200キログラムの超大型ドローン開発製造のため、日本よりも規制が緩やかなベトナム中部への進出も計画中だ。

同社は10年ほど前にドローン開発に参入した、国内では草分け的存在。山梨県身延町にある廃校になった斉藤社長の母校を本社にしており従業員は8人。製品は「独自のモーター速度制御システム採用などにより、省電力性が大きな特徴」(斉藤社長)。

最近の貨物空輸実証実験では八ケ岳の山小屋で、同社の最大離陸重量25キログラムクラスのドローンを使って最大15キログラムの貨物を2キロメートルほど運ぶ実験を行い、良好な結果を得た。このため、4月から実際に八ケ岳の山小屋への貨物運搬用として商用のドローン運用が開始される見込みだ。

日刊工業新聞2020年2月22日

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