【新型コロナ】報道は「過剰」半数超える
新型コロナウイルスに関する報道を53%が「過剰」と感じている―。人工知能(AI)を利用したデータ分析などを行うインサイトテック(東京都新宿区)が実施した約3000人を対象としたアンケートで、こんな結果が示された。
インサイトテックによると、アンケートは3月2―3日、同社のサービス「不満買取センター」を利用する約43万人に呼び掛け、2996人(男性644人、女性2352人)からインターネットで回答を得た。感染拡大後の報道や生活の変化、困っていることなどについて尋ね、自由回答はAIで内容を分析した。
それによると、新型ウイルスに関する報道は全体の18%が「とても過剰」、35%が「過剰」と回答。「妥当」は33%にとどまり、「不足」「不足気味」は計13%だった。主な情報源はテレビ66%、ネット25%、SNS6%、新聞と会話が各1%の順だった。
77%は「生活が変わった」と回答。仕事を持つ人の約半数が勤務先の対応に不満を持っており、自由回答では時差出勤やテレワークなど働き方に関する言葉が目立った。学校の一斉休校については、政府の対応の遅さや急な決定に不満をためている傾向がみられた。
懸念や不満についての自由回答を分析したところ、品薄状態が続くマスクに関するものが圧倒的に多かった。一時店頭から消えたトイレットペーパーや政府の対応が続き、デマや五輪、ストレスなどの言葉も散見された。
日刊工業新聞2020年3月27日