日産「ローグ」がアルミ端材を再利用しパネル部品に

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日産自動車はグローバル車種で初めて、アルミニウム部品の製造に再利用手法「クローズドループ・リサイクル」を採用した。ボンネットなどの製造で発生するアルミの端材スクラップを再処理し、自動車用のパネル部品などに再利用する。新規のアルミを使用する場合と比べ、製造時の二酸化炭素(CO2)排出量、新規採掘資源の使用量、工場廃棄物の削減に貢献する。

2020年に北米で発売したグローバル車種「ローグ=写真」の製造工程に適用した。ローグは軽量化のためドアなどのパネル部品にアルミを採用している。同部品の加工時に発生したスクラップを大型エア搬送システムで細断し、アルミの種類別に回収。不純物の混入を抑えて分離・再処理したスクラップを従来と同等品質のアルミ板に加工し、ローグを含む日産車向け部材として再出荷する。

ローグは日米の工場で生産している。神戸製鋼所やUACJなどと協業し、同リサイクル技術を適用した。アルミニウム協会によると、廃アルミのリサイクルは原材料から製造する場合と比べエネルギーの90%以上の節約が可能という。

日産はリサイクル材の使用や車体軽量化などにより、22年に生産車に使う原材料のうち30%を新規採掘資源に頼らない材料への代替を目指している。

日刊工業新聞2021年2月4日

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