グンゼが基幹工場を100億円で「資源循環型」に転換。廃プラ排出ゼロは実現するか

  • 0
  • 2
資源循環型工場へ転換するグンゼの守山工場(滋賀県守山市)

グンゼはプラスチック分野の基幹工場である守山工場(滋賀県守山市)を、当初計画よりも2年前倒しの2024年度に資源循環型工場(サーキュラーファクトリー)へ転換する。増改築するにあたり24年度までに100億円を投資。工場から廃プラを一切排出しないゼロ・エミッションを実現し、二酸化炭素(CO2)削減に貢献する。また、5月には植物由来原料を50%配合したシュリンクフィルムを市場投入する。

世界的にカーボンニュートラルへの動きが加速する中、早期に資源循環型工場の実現が必要と判断。当初は26年度を予定していた増改築工事の完成時期を24年度に前倒しした。

グンゼは19年12月に「プラスチック資源循環基本方針」を制定し、20年度から守山工場の資源循環型工場への転換に着手していた。同工場で太陽光発電や地下水利用、省エネ技術を集結した生産工場の建設、ネット・ゼロ・エネルギー・ビル(ZEB)オフィスの建設などを進める。

廃プラを原料として再生産する過程で不純物が混入するなどの課題に対しては「最先端技術を集結して下準備している」(広地厚社長)という。リサイクルに適しにくい異種材料の多層フィルムを分離再生する技術の確立にも取り組み、廃プラそのものの排出量も減らしていく。

また、同方針では植物由来原料を配合したシュリンクフィルムを展開することも掲げており、5月に植物由来原料を50%配合した製品を国内市場に投入する。同社にとって植物由来原料を使った同フィルムは初めて。シュリンクフィルムは加熱すると収縮するフィルムで容器の包装などに使用されており、同社シェアは国内トップレベルという。

同フィルムは守山工場で生産する計画。植物由来原料を活用し、枯渇性資源である石油の節約につなげる。ペットボトルのラベル向けから展開を始める。

日刊工業新聞2020年1月29日

キーワード
グンゼ

関連する記事はこちら

特集