実力が試されるマツダの量産EV、自慢のスカイアクティブ技術は生かせるの?
初の量産電気自動車(EV)「MX―30EVモデル」を国内で発売したマツダ。新開発のモーター制御技術を盛り込んだ独自のEV技術「イースカイアクティブ(EV)」を搭載。新世代車両構造技術を採用し、バッテリーパックを骨格に生かした高剛性と、低重心な特性から生み出される安定感のある乗り心地を実現した。消費税込み価格は451万円から。年間500台の販売を見込む。
電池のライフサイクルアセスメント(LCA)による二酸化炭素(CO2)排出量の抑制と通勤、買い物などの使用環境に見合った走行距離を考慮し、リチウムイオン電池容量は35・5キロワット時にした。1回の充電での走行距離(WLTCモード)は256キロメートル。モーターは最高出力107キロワット、最大トルク270ニュートンメートル。急速(DC)充電のチャデモ規格に対応し、普通(AC)充電は最大入力6・6キロワット。
同車では従来のエンジン車と同等の残価率を設定し、購入方法の選択肢を広げる。EV生活を体感できる1日モニター試乗の実施や、購入前・後の困りごとに対応するEV専用ダイヤルを設けサポートする。
日本政府が2035年までに乗用車の新車販売をすべて電動車へと切り替える方針を示すなど、世界で電動化の流れが加速している。
マツダはマイルドハイブリッド車(HV)を含め30年までに全生産車を電動化する目標を設定。ホンダは30年までに世界で新車販売の3分の2を電動化し、日産自動車は30年代の早期に日米欧中の主要市場で新車をすべて電動車にする目標を掲げる。トヨタ自動車は25年にも年550万台以上の電動車販売を見込んでいる。