富士フイルムが2000億円投資、米国でバイオ医薬品の生産能力増強

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フジフイルム・ダイオシンス・バイオテクノロジーズ公式サイトより

富士フイルムは7日、2000億円を投じてバイオ医薬品の大型製造拠点を米国に新設すると発表した。2025年春に稼働を始める。原薬の大量製造から製剤化までを一貫して受託可能となる。バイオ医薬品は世界的に市場成長が見込まれる。世界最大のバイオ医薬品市場を持つ米国に新たに大型拠点を構築し事業拡大を狙う。

富士フイルムの新たな米拠点は、バイオ医薬品の開発・製造受託(CDMO)を行う現地子会社フジフイルム・ダイオシンス・バイオテクノロジーズ(FDB)の大型製造拠点として展開する。

FDBの米国拠点としては初めて2万リットルの動物細胞培養タンクを8基導入する。さらに同サイズの培養タンクが最大32基まで拡張可能で、受注増に対応する。また、年間3000万本以上の医薬品などを充填できる自動型製剤製造システムや、ラベルの貼付や梱包(こんぽう)を自動で行う設備も導入する。

現在、FDBの世界拠点は米国のノースカロライナ州とテキサス州のほか英国、デンマークの計4カ所。20年にはデンマーク拠点に約1000億円の設備投資を行い生産能力の増強を進める。FDBは現在合計13万2000リットルの培養容量を、25年春に41万8000リットルにまで増やす計画。

バイオ医薬品の世界的な市場成長に伴い、高度な技術と生産設備を持つCDMOの需要も拡大している。

FDBの米新拠点(イメージ)

日刊工業新聞2021年1月8日

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