パナソニックが新型電池開発へ、津賀社長は好調テスラにどこまで乗っかる?

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米テスラ向け新型円筒形電池「4680」を開発するパナソニック(津賀社長)

パナソニックは米テスラ向けの新型の車載用円筒形電池「4680」を開発する。2021年に住之江工場(大阪市住之江区)を中心に数十億円を投資して試作設備を導入し、大容量を実現する電極構造の高信頼な電池開発の工法を確立。テスラに提案する。米テキサスや独ベルリン近郊のテスラの電気自動車(EV)工場内での量産受託につなげる。高信頼技術で競合他社との差別化を図ることで、好調なテスラ向け事業の成長を後押しする狙いだ。

津賀一宏社長が24日、日刊工業新聞社の取材に応じ「大容量になると、電極の構造が難しくなる。新工法を開発して信頼性を高めるには十分な検証が必要だ」とした。すでに同社では技術検証を始めており、今後は4680を試作して工法と信頼性を確立する。量産を受託した場合、数百億円規模の設備投資を見込んでいる。

テスラが独ベルリン近郊で建設中のEV工場に合わせた電池の現地生産については、津賀社長は「意欲はある。従業員コストや材料調達などを調査中」と明言。テスラは9月、新型の車載電池4680を内製化する方針を打ち出したが、同電池の開発にあたってはパナソニックも依頼を受けている。

今後テスラが本格的に内製化に乗り出せば、パナソニックやLG化学などの電池サプライヤーにとっては脅威となる。ただ、テスラが量産技術を確立するには時間がかかるとみられる。パナソニックは新型電池で存在感を示す考え。

日刊工業新聞2020年12月25日

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