電動車が追い風に!エンビジョンAESC、車載用リチウム電池の生産能力4倍に

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エンビジョンAESE公式サイトより

エンビジョンAESCグループ(神奈川県座間市、松本昌一社長、046・291・4000)は、3年以内をめどに国内の車載用リチウムイオン電池の年産能力を現状比約4倍の10ギガワット時(ギガは10億)程度に引き上げる。新たに生産拠点を設け、投資額は数百億円となる。さらに欧州にも同6ギガ―10ギガワット時の新工場を新設する。国内では政府が脱炭素化に向けて2030年代半ばのガソリン車の新車販売をなくす目標を近く示すと見られる。国内外で加速する電動車の中核部品である車載電池の供給能力を充実させる。

国内は現在、神奈川県座間市の本社工場のみで生産能力は年2・6ギガワット時。拡張余地がないことから新たな生産拠点を設ける方向で、建設地を選定中。今後の生産増強にも対応させる。政府が示す脱炭素化の動きで、一段と需要が高まる電気自動車(EV)などの電動車向け電池の供給能力を高める。

欧州でも新たに新工場を設ける。すでに英国に工場はあるが、英国が離脱した欧州連合(EU)域内を念頭に新設する。欧州は環境規制の高まりもありEV化の波が押し寄せる。初期の生産能力は同6ギガ―10ギガワット時だが、20年代後半には同30ギガ―40ギガワット時レベルまで引き上げたい考え。

EV最大市場の中国では19年に新工場を着工。12月―21年1月に同3・0ギガワット時で生産を始める予定だが、23年に同20ギガワット時まで高める計画。米国工場の拡張も検討する。

エンビジョンAESCグループの前身は日産自動車の電池子会社オートモーティブエナジーサプライ。日産のEV「リーフ」などに供給する同社製の電池は重大事故がゼロという実績がある。

日刊工業新聞2020年12月8日

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