エンビジョンAESCが車載用角形リチウム電池の開発へ。中国でのニーズ高まる

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中国工場の完成予想図

エンビジョンAESCグループ(神奈川県座間市、松本昌一社長)は、車載用リチウムイオン電池で「角形」と呼ばれる形状タイプの開発に乗り出した。ラミネート形を主力とする事業方針は変わらないが、中国の電気自動車(EV)メーカーの多くが角形電池を採用しているため、今後角形のニーズが高まると判断した。

同社は中国の新工場で近く年産3・0ギガワット時(ギガは10億)で車載用電池の量産を始める計画。同工場ではラミネート形電池の生産が主体となるが、2021年には角形の生産ができる体制を整える。

車載用リチウムイオン電池は形状により角形、円筒形、ラミネート形の三つに大別される。角形は円筒形よりエネルギー密度は低いが、高信頼性からEVのほかハイブリッド車(HV)やプラグインハイブリッド車(PHV)など広く採用。一方、ラミネート形は、角形や円筒形に対して設計自由度が高い。

角形は車載電池世界最大手の中国の寧徳時代新能源科技(CATL)のほか、トヨタ自動車とパナソニックの共同出資会社「プライムプラネットエナジー&ソリューションズ」(東京都中央区)なども手がける。米テスラのEVに採用されている円筒形はパナソニックが生産している。ラミネート形はエンビジョンAESCのほか、韓国のLG化学も製造する。

日刊工業新聞2020年12月15日

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