東大初スタートアップが手がける中型衛生用推進機

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真空環境で推進力を確認・評価する真空チャンバー

【千葉】Pale Blue(ペールブルー、千葉県柏市、浅川純社長)は、中型衛星(重量150キロ―300キログラム)用の推進機に参入する。衛星を宇宙空間で能動的に動かす装置で、東京大学と共同で2022年までにプロトタイプを開発、23年をめどに実機を投入する。すでに生産している小型衛星(同1キロ―150キログラム)用推進機とともに経営の柱に育成する。

同社では開発を加速するため、事務所を置く、千葉県の産業支援施設である東葛テクノプラザ(千葉県柏市)に拠点を集約する。現在は東京大学柏キャンパスに開発拠点を置くが、21年1月10日から順次移管。新しい開発拠点には推進性能計測システムを用い、真空環境で推進力を確認・評価する真空チャンバーと、内部で推進機を組み立てるクリーンルームなどを設置。21年4月には真空チャンバーを2台体制とする。

現在、世界で170社以上が複数の小型衛星を活用し、地球観測や通信、IoT(モノのインターネット)などの事業を計画。打ち上げ数は合計で2万8000機以上になるといわれ、同社は同市場をターゲットに推進機を供給している。今後、小型以外にも中型衛星用のニーズが高まると判断し、中型用の推進機の開発も始める。

同社は東大で航空宇宙工学を専攻した社員で構成するスタートアップで研究開発力が強み。今後は販路開拓など事業開発力を強化するため、実務経験者も増員する。

日刊工業新聞2020年12月24日

キーワード
衛生推進機 pale blue

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