トヨタ、セダンやミニバンなど5車種生産終了。「シエンタ」や「ルーミー」に押され
トヨタ自動車は、セダンやミニバンなど5車種の生産を終了する。12月上旬に小型ミニバン「ポルテ/スペイド」を、2021年3月末にセダン「プレミオ/アリオン=写真」とハイブリッド車(HV)「プリウスα」の生産を止める。各車とも次期モデルの開発は未定としている。
ポルテ/スペイドは12年に販売を始め、コンパクトな車体ながら広い室内を持つといった特徴が評価されてきた。ただ、近年ではミニバン「シエンタ」や「ルーミー」といった同型の車種に押され、販売が低迷していた。
プレミオ/アリオンは兄弟車で、セダン「カローラ」の上級車種に当たるモデル。カローラが19年にフルモデルチェンジしたほか、主力セダン「カムリ」もあり、売れ行きは良くなかった。
トヨタは18年時点で約60車種あった国内向けモデルを半減する方針。今回生産終了となる5車種がここに含まれる可能性もある。
日刊工業新聞2020年12月3日