キヤノンの業務用8K撮影システム、ケーブルの削減本数がスゴい!

  • 0
  • 5
キヤノンが受注生産を始めた8K撮影システムの新モデル

キヤノンは、業務用8K撮影システムの新モデルの受注生産を国内で始めた。変換ボックスが映像伝送の業界規格「12G―SDI」に対応したことで、8K/60PのRAW映像の出力に必要なケーブルの本数を大幅に削減。映像制作の負担やコストの低減につながる。海外向けの受注も視野に入れている。

1秒間に60コマ分の8K映像をRAW方式で出力する場合、外付けの変換ボックスに4本のケーブルをつなぐだけで対応できる。従来のシステムでは16本のケーブルが必要だったが、システムが簡素になったことで機動力が上がる。

キヤノンの8K撮影システムは競合他社と比べてコンパクトな点を強みとしている。システムの小型化・簡素化は対応可能な撮影シーンの幅を広げるため用途の拡大が期待できる。光ファイバーケーブルを使って伝送距離を伸ばすことも可能。

現在は国内向けを生産しているが、引き合いの強さによっては海外向けの受注生産も検討する。従来モデルは安全規格の兼ね合いで国内向けに絞っていたが、新モデルはすでに海外規格をクリアしており需要の取り込みを見据える。

キヤノンは撮影機材や編集用ディスプレーなど業務用を中心に8K映像ビジネスを展開しており、製品群の充実で市場拡大につなげる。製品開発と併せて活用事例の拡大にも力を入れており、これまでに長崎県五島市などの自治体と連携して8Kの映像作品を制作、公開している。作品は今後、展示会などでも活用して8K映像の普及につなげる。

日刊工業新聞2020年11月20日

キーワード
キヤノン 8K映像

関連する記事はこちら

特集