ホンダ系部品メーカー11社の業績回復鮮明に。米中が寄与

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ホンダの八郷隆弘社長

ホンダ系部品メーカー11社の業績が回復基調にある。2021年3月期連結決算業績予想は、日立オートモティブシステムズ(AMS)と統合を控える3社を除いた8社のうち5社が売上高や営業、経常などの各利益項目を上方修正した。新型コロナウイルス感染症問題で一時は生産が落ち込んだものの、主要取引先であるホンダが中国と米国で増産基調にあり回復している。

テイ・エステックは中国などで4輪車用シートが増産となったほか諸経費を抑制し、前年同期比で営業利益と税引き前利益がプラスとなる見通し。保田真成社長は「中国はほぼフル生産。ただ来期も続くかは分からない」と長期の見通しは慎重な姿勢をみせる。

またジーテクトも中国や米国、欧州などで車体部品や精密部品など量産品の売上高が回復する。吉沢勲取締役常務執行役員は「地域差は大きいが北米は生産が回復する。労務費や製造経費を抑え下期は黒字化する」と改善の見通しを示した。

八千代工業は北米の黒字化に向けて体質改善策に取り組む。加藤憲嗣社長は「下期から来期にかけて台数が改善し効果が表れるだろう」と上振れを予想するが、アジアの2輪車事業の回復は不透明で業績見通しを据え置いた。

20年4―9月期は11社全社が減収。6社は営業損益を黒字転換し、5社が赤字幅を縮小した。各社の減収要因は新型コロナの影響により世界各地の生産販売が急減した影響が大きい。ただ、20年4―6月期を底に回復基調にある上、経費抑制などで営業利益は改善する。

ユタカ技研は米国や英国、ブラジルでの受注が減少したが、米国の効率化やインドネシアの2輪車向け製品の受注増で営業利益が伸びた。エイチワンは自動車フレームの生産台数が前年同期比で15・2%減少したものの、販売費や一般管理費を抑制し7億円の営業損失にとどめた。エフテックも各地域セグメントでマイナスとなるが、経費削減などで20年7―9月期は営業利益が改善した。

日刊工業新聞2020年11月12日

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