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プラスチックの中間基材を自由自在に加工できる専用機

プラスチックの中間基材を自由自在に加工できる専用機

TFP工法用に成形時間を半減した専用機「TCWM―T02」

【名古屋】TISM(愛知県春日井市、田島仁志会長、0568・33・1161)は、繊維強化プラスチック(FRP)の中間基材(プリフォーム)を刺しゅうの要領で任意形状に成形できる「TFP工法」用に、成形時間を半減した専用機「TCWM―T02」を2021年1月に発売する。消費税抜きの価格は仕様に応じて異なり1000万円から。

強化用繊維を母材に縫い止めてプリフォームとする。これをプラスチックで包みFRPとする。強度を最大に引き出すよう繊維を最適な向きに縫い付けられ、FRP部品を高剛性で軽量にできる。板状FRPからの切り出しが不要で、材料の歩留まりが高く部品生産も簡略化できる。

T02は送り速度を30%向上させた。さらに縫い止めを曲線部に限定。縫い付け幅、縫い方、繊維の積層厚さを切り替える時の機械停止もなくし、成形時間を半減した。

最大積層厚さを炭素繊維の場合で3ミリメートルから8ミリメートルにし、加工の自由度も高めた。

日刊工業新聞2020年11月9日

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