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スーパーに強い味方。画面触れずに会計できるセルフレジの仕組み

ヴィンクスは、非接触で操作可能なセルフレジシステムを開発した。ディスプレー画面に直接触れることなく、商品の確認や決済方法の選択などを操作し、買い物できる。新型コロナウイルス感染症拡大で高まる非接触ニーズに応える狙い。大阪本社(大阪市北区)と東京オフィス(東京都墨田区)内に設置した実験店舗を使い、約1カ月間実証実験を行う。その上で2021年12月期の早々に、スーパーマーケットやドラッグストアなどの実店舗でも実証を始める予定。使い勝手を微調整し、早期の実用化を目指す。

ディスプレーの下方に設置した赤外線センサーによって手の動きを認識し、タッチパネル操作と同様の制御を実現した。同様の技術はゲーム業界などで実用化されているが、販売時点情報管理(POS)レジなど流通・小売業界向けでの採用は初めてという。

セルフレジとして操作しやすいように、センサーの認識精度などを独自に調整した。センサーが手の形を識別し、人の手以外では反応しないように制御することで、誤検知を最小限に抑えている。

流通・小売業界では、年々深刻化する人手不足に加えて、コロナ禍による感染リスク軽減のニーズが高まり、店舗スタッフと直接やりとりしないセルフレジの活用が増えている。

ただセルフレジは不特定多数の来店客が同じディスプレーを触ることになるため、非接触で操作したいという要望が高まっていた。

ヴィンクスは特定のハードウエアに依存せずに動作できるPOSシステム「ANY―CUBE(エニーキューブ)」が強み。海外製赤外線センサーを使いエニーキューブを操作できる独自の制御ソフトウエアを開発し、非接触での操作を可能にした。導入コストは未定だが、ソフトと赤外線センサーなどの追加で済むため、低価格で実現できる見通し。

日刊工業新聞2020年11月6日

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